インパルス試験機では、 高電圧のインパルス応答をA/D変換器でデジタルに変え、波形を解析します。印加電圧は通常負極性の電圧ですが、インパルス応答は正負極性の電圧となります。 そのため、A/D変換器では両極性の電圧の捕捉が必要となり、電圧精度はそのビット幅の半分になります。また、広範囲での印加電圧を捕捉するためレンジ切り換え(段階的なゲイン切り換え)を行わなければならないので、有効ビットはさらに減ってしまい、最悪の場合さらに半分程度になってしまいます。このことは、8ビットのA/D変換器を使った場合、6ビットの電圧精度しか得られないことを意味します。6ビットは64ステップしかないので、 1.56%の分解能しかありません(例えば1kVの印加電圧では、その分解能は15.6V )。
近年、 より高品質、高精度が要求される中、8ビットのA/D変換器を用いたインパルス試験機(1.56%の分解能)でよい検査が行えるとは到底思えません。(実際、差分面積評価で1ターンショートが 0.5%以下の変動として表れることはよくあります。)弊社では、10ビットのA/D変換器を用いることでより高精度の検査を実現しています。
このソフトウェアは、プリントアウト機能も搭載しております。マスタ波形および試験波形、そして、パラメータなどの試験条件なども印刷されます。
下記より、印刷サンプル(PDF)がダウンロードできます。
日本製 (Made in Japan quality)
更新日[ 2018/03/17 ]